12月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_4

ローカルアーキテクト(L.A.)との打合せ

<プロジェクトの概要説明→Hathiyar 村にて敷地確認→スケジュール/建設体制/法規・技術面/L.A.費用の確認>

ローカルアーキテクトのAbhisekh(アビシェイク)さんとゲストハウス、Hathiyar 村にて打合せを行った。結果として、本プロジェクトに参加しても良いとの返事をいただいた。

・土ブロックの構造試験
Abhisekh さんはPatna にあるNational Institute of Technology Patna (NIT)の博士課程にも所属しているとのこと(基本はローカルアーキテクトの仕事がメイン)で、構造実験が可能かなど大学に確認していただく。

・地震
ローカルアーキテクトによるとインドの地震へのリスクはZONE 1~ ZONE 4 といった領域によって示され、Hathiyar 村はZONE 2 に当てはまるとのこと。
地震に対するマニュアルがあるとのことだが、RC 造等の構造体しか示されておらず、土造のマニュアルはないとのこと。→参考にZONE、RC 造のマニュアルがわかる資料があれば送付していただく。

・スケジュール
工期が止まっている期間(第一工期と第二工期の間)に雨季があるため、土壁覆うなどの対応が必要で
ある。

12/8調査  滋賀県立大学 橋本

12月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_3

土ブロック3

・サンプル
現在4 つの種類の土ブロック(土のみ/土+牛糞/土+麦藁/土+砂)のサンプルをAOZORA の屋上に移動させ、乾燥させている。
・モックアップ
構法検証のための土ブロックを作成する。土を以前と同じ場所から入手し、敷地上で土ブロックの作成を行い、Labor 一人、約3 時間で53 個の土ブロックを作成することができた。
Labor のブロック作成の慣れや土の運搬の短縮(現在、搬入した土とブロック作成場所が離れている)、土ブロック乾燥場所の確保などを考慮することでブロック作成にかかる時間の短縮を図ることが可能である。
以下、現状の確認事項。
現在、敷地の上でブロックを作成しているが、敷地北東にある広い土地でブロック作成可能か確認。
土ブロックの乾燥期間の確認。

サンプルの乾燥
土ブロック作成風景
日当たりの良い場所で作成

12/7調査  滋賀県立大学 橋本

12月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_2

土ブロック2

Hathiyar 村における土ブロックの位置づけ
土ブロックは以下の3 つの種類に分類わけができる。
・ハンドメイドで作られた土のブロック→アドベ、泥レンガ、日干しレンガ
・湿潤状態の土を手作業や機械作業によって圧縮形成したブロック→ソイルブロック
・レンガ工場で押出生成機により作られたブロック(焼成前の状態のもの)→未焼成レンガ(グリーン ブリック)
今回、Hathiyar 村において制作する土ブロックは日干しレンガに値する。
現地の構法である練り土構法ではなく土ブロックの構法を使用するのは、構造的検証が容易である点、設計側と施工側のずれを最小限に抑えコントロールしやすくなる点にある。
今回は、前回の調査で余った土を使用し、4 つの種類の土ブロックのサンプルを3 つずつ作成した。
土のみ/土+牛糞/土+麦藁/土+砂
以上4 つのサンプルを乾燥させた上で構造検証(8 日のLocal Architect との打合せの際に実験場所について相談)、曝露試験等を行う予定である。
また、構法の検証はモックアップを通じて行っていく予定である。

土ブロック型枠
作成した土ブロック
作成している様子

12/5調査  滋賀県立大学 橋本

12月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_1

ビハール州首都パトナのローカルアーキテクトとの打合せ

ブロックの構造試験が可能かMT の際に確認予定。

土ブロック(焼成前レンガ)

・土ブロック作成のため、Bodhgaya 周辺のレンガ工場を訪問。
・木製型枠。材種はSisam。
・この工場では1 人当たり1000 個/日、土ブロックを作成しているとこと。
・Hathiyar 村近くの大工に型枠作成の依頼(サイズはレンガ規格に合わせている)を行った。
・明日以降、土/土+小麦/土+牛糞など複数のサンプルを作成予定。

12/4調査  滋賀県立大学 橋本

建設に纏わる保険会社のヒアリングほか建築に関する打ち合わせ

カディプロジェクトの建設に纏わる保険会社のヒアリングと、施工に携わってもらう建築、土木技師さんたちと打ち合わせを行いました。
プロジェクトに必要となるローカルアーティテクトの方をご紹介していただけることに。
建設の資料をお見せしたらすらすらと理解してもらえて、安心しました。
来月、また滋賀県立大学の橋本くんが現地調査にはいってくれる予定で、工事着工までカウントダウンです。とは言ってもまだまだやることは詰まっています😅
工事着工までとても丁寧に打ち合わと現場調査を重ねてきました。
このままの流れで上手くいくことを願うばかり‼️

ニマイニタイ 廣中桃子