活動内容と活動地

活動内容と活動地 イメージ

カディプロジェクトの活動内容

ハティヤール村の女性に特に希望が多いとされる、糸紡ぎの技術支援・就労支援を行います。
インド政府公認のカディ組合(正式名称:Khadi Gramodyog Bhavan)のガヤ支局の協力を得てスタート予定。
女性たちが紡いだ糸は、基本的にはカディ組合に買い取られますが、要望に応じて紡いだ糸を用いたオリジナル商品(南インドから仕入れるオーガニックコットン(国際認証済み)を用いた生地)の制作にも使用できます。
現状ではビハール州に限らず援助が長年行われてきた地で、雇用創出までつながる前例が多くはありません。現地ニーズの把握が不十分であることや、援助後の運営体制などを具体的に検討していないことが原因として考えられます。
本プロジェクトでは、村人が自主運営し、自立に結びつくモデルケースとなるような組織を作ることを事業の指針とします。また男尊女卑が顕著なインドの中で、女性の尊厳を守るための「女性」を中心とした組織運営を行います。

活動地

インド北部に位置するビハール州 ブッダガヤのハティヤール村(正式名称:Hathiyar)
村長から提供される敷地に工場を建設し、ハティヤール村および周辺の村の女性が従事。順次この作業場をモデルとして周辺の困窮した村でも展開していく予定。

ビハール州・ハティヤール村について

この土地を語るには、インドの階級制度の現状をまず知る必要があります。
古くからある身分制度によって、インド国民のおよそ80%が属するといわれるヒンドゥー教の人々はなんらかのカーストに区別されています。
「アウトカースト(不可触民)」という言葉を耳にしたことはありますか?
1950年に制定されたインド憲法17条により、「アウトカースト(不可触民)」を意味する差別用語は禁止され、カーストによる差別禁止も明記されているにもかかわらず、現在でもカースト制度は根強く残っています。
「アウトカースト」とは、このカースト制度の外側にある最下層階級を意味します。彼らはインド・ヒンドゥー教社会の長い歴史の中で連綿と差別されてきた人々です。
ハティヤール村の人々はこのアウトカーストのひとつに属し、女性の仕事はほぼ家事・農業で、現金収入を得られるような仕事はありません。また、男性のほとんどは建設の日雇労働に従事。通常労働者は1日300rs(約500円)、スキルワーカー(ある程度の特定技術を持つ者)は1日500rs(約850円)がその報酬ですが、いずれも安定雇用ではないため、多くの家庭で非常に困窮しています。
カースト制度のために生活の糧を得る仕事に就けない人々に、技術を習得してもらい自立への道筋を作って行かなければなりません。

ハティヤール村打ち合わせ
ハティヤール村打ち合わせ
カディ作業場の建築模型
カディ作業場の建築模型

カディプロジェクト今後の展開

ハティヤール村をモデルケースとして、地域の現状に合わせて、より広く継続的に雇用できる機会をビハール州内で増やしていきたいと考えています。

ブータンでのプロジェクト 「チモン・モアンプロジェクト」
明治学院大学の辻信一教授、ブータン チモン村出身のペマ・ギャルポ氏とともに、進行しているプロジェクト。
ブータンではコットン栽培や製糸の技術が伝統的に受け継がれており、かつては各地で生産していました。
しかし近代化とともにその知恵や技術は失われつつあり、現在国内で使われる民族衣装も含む布製品のほとんどがインドなどからの輸入の遺伝子組み換えコットンです。
「チモン・モアン」プロジェクトは、ペマさんの故郷でもあるブータン東部チモン村を舞台に、廃れてしまった在来のコットン文化を復活させようという運動です。
自分たちで有機栽培した綿を、伝統的な手作業で糸に紡ぎ、草木染をし、織って布に仕上げます。コットンの生産と並行して大事なのが、食料自給を基盤とするローカル経済を再確立していくこと。
このプロジェクトは、ブータンの山村における、ひとつの持続可能な発展モデルとなることを目指しています。

活動報告