12月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_7

土ブロックの組積2

・12/13 の早朝に雨が降っていたため、土壁の確認を行った。乾季ということもあり、雨水対策を十分に行えていなかった。
→夜間の乾燥はあまり見込めないものとして、毎日ビニールをかける必要がある。壁量分ののビニール購入が必要
・土壁自体は形状を維持しており問題はなかったが、目地の部分に水分量多めの土を使っていたためそこに蟻が入り込んでいた。土壁の上部の表面(ペースト状の土を塗っている)に入り込んだ形跡がない。
→新規のブロックを積む際、縦目地、横目地を作成する際にペースト状の土が目地から溢れるくらい敷き、目地が見えなくなるように土壁表面のペースト状の土を塗ることである程度、蟻の侵入は防げるのではないかと推測している。現地の人曰く、蟻が入るのは問題ないとのことだが、念のためそのような工程をとることにする。

土ブロック曝露試験

・以前、作成した土ブロックのサンプル(土のみ/土+牛糞/土+麦藁/土+砂)の曝露試験として、雨が降った後の状態の土ブロックを確認した。
土のみ→ひび割れ/土+牛糞→あまり変化なし/土+麦藁→表面にざらつき/土+砂→表面にざらつき
・曝露試験のみの結果を比較すると、クラックがなく、表面にざらつきが少ない「土+牛糞」のブロックを使用するのが良いと考えられる。

写真1:ペースト状にした土を基礎の上に塗る
写真2:12 個のブロックを配置
写真3:土のみ
写真4:土+牛糞
写真5:土+麦藁
写真6:土+砂

12/13調査  滋賀県立大学 橋本