ティカリ村訪問の取材

ティカリ村の訪問は、地元新聞3社にも掲載されました。

なぜカディなのか?なぜ糸を紡ぐことに着目しているのか?などの質問を受けました。

ティカリ村での新聞掲載
地元の新聞社3社の記事
(prabhatkhabar新聞 /dainikbhaskar新聞 /dainikjagran新聞 )

新聞記事/要約
日本のグループがtikri(ティカリ村)を2018年6月19日午後に訪問した。
滋賀県立大学の教授2名(芦澤竜一教授、川井操教授)と生徒2名(大野宏、橋本光祐)、NIMAI-NITAIの2名は、ウッタラカンド州からカルビーン・シン、日本の女性起業家・デザイナーである廣中桃子の6名。カディの糸紡ぎの仕事をハティヤール村でスタートしたいと考えており、現在は、プロジェクトを進めるにあたり村を調査にし、将来的にハティヤール村の女性たちへの仕事を作ろうと計画してる。

カディの糸を紡いできた村 ビハール州ガヤ県ティカリ村

ガヤにあるTikari village(以下、ティカリ村)では、1980年ごろよりカディの糸紡ぎをしているという情報が入りました。

1980年代に、ティカリの村長が土地を寄付し、カディ組合が建設した現在の建物で、約75名がカディのコットンの糸紡ぎの仕事に従事しているそうです。

ティカリ村の規模は、400世帯。人口約3000人。

ハティヤール村とちょうど同じぐらいの規模です。 ティカリ村で糸紡ぎをする女性たちは、自分たちの意思で働き、家事とも両立しつつ、バランスの良い雇用形態と、収入源となっているように感じ、ますますハティヤール村での導入に希望を持つことができました。

ハティヤール村の子どもたち

ニマイニタイで働くハティヤール村のスニルさん、ギータさん夫妻の家にて。
出会った当初は、子どもたちは初めての外から来た私たちをみると、怖がって家の中から出て来てくれませんでした。少しでも近寄ると泣いて、逃げてしまうことも。今では近くにいても、遊びまわってくれます。 子どもたちの笑い声が響きわたり、平和なひととき。

ただハティヤール村を歩くと、髪の色素が薄かったり、失明していたりと、栄養失調の症状が出ている子どもをよく見かけます。
カディプロジェクトによって、最低限の生活を保てる雇用のひとつの手段となることを心から願います。

ハティヤール村の子供たち
ハティヤール村の子供たち

ハティヤール村打ち合わせの様子

ハティヤール村村長Indardav Choudhary氏を含めて、カディプロジェクトメンバーで打ち合わせを行った様子。プロジェクトを進めるにあたっての最終意思確認を行いました。
カディプロジェクトのハティヤール村で考えている作業場の建設予定地は、村長の所有する土地を提供していただくことになっています。
現地の建設業者も交え、どのような左官技術があるのか、どのような建設方法が良いのかを含め、皆で検討しました。
このプロジェクトは、村長の協力なしには実現できません。約4年の歳月をかけて、アウトカーストの人々が暮らすハティヤール村に小さくも小さな希望を確信した1日でした。

ミーティング全体風景