竹フレーム(構造体)のモックアップ2
・二つのフレームを繋ぐように梁材として竹@を20”の間隔で入れていく。
屋根仕上げのモックアップ
・屋根の仕上げは住人の意見を参考に現地の構法に近い形で行った。
・屋根の仕上げには下から、割竹→Silky(葦)厚さ:約1”→Newari(米藁)厚さ:4”→黒ビニールシート(ダブルで4.6”:今回は半分にカットし、シングル9.2”で使用した。)
・所要時間:Silky→3h/2 人、Newari→2.5h/2 人
・Silky は周囲から刈ってきたもの一束にまとめたもの(サイズ:12”x8”)をばらしながら敷いていく。
・Newari は1 束(サイズ:Φ約4’、長さ:約3’-5”、1束:Rs.1)をばらさずに重ねながら敷いていく。重なりしろは約2’
→作業の効率性と断熱のために屋根厚を確保するため。
・Silky とNewari の押さえは、二つのフレームを繋ぐ梁材の竹に紐をくくりつけて押さえている。
・最後に雨水対策として、ビニールシートで覆う。
竹フレームのサポート材を外した後
・最後に竹フレームのサポート材を外す。
・仕上げ材の重みで頂点部分が下に下がってしまった。
・フレームを外す前と外した後の寸法を採取し、変位を確認した。
・①柱の梁材の高さは変化がないが、柱(特に柱材が一本である中心部)が外に開いてしまった。→今回のモックアップは掘っ立て柱で行ったためそれが原因だと考えられる。
・②柱以外の接合部に関して、浅い角度で接合且つココナッツロープのみで結んでいるため、軸力方向に働く力を止めることができず、滑ってしまったと考えられる。→ロープだけではなく、前回のモックアップで行ったようにボルト等でずれが起きないような配慮が必要だと考えられる。
ニッチのモックアップ
・ニッチ 棚 の構法の検討を行った。
・ 土ブロックのサイズが規定とし、 16 ” のニッチを作成した。
・まぐさには t =12mm の合板を用いた。
土壁表面仕上げのモックアップ
・土のみ/土+石灰 /土 +牛糞の 3 パターンで土壁表面仕上げ を行った。
・それぞれを手で広げながら塗っていく。
・時間をおいて、経年変化の様子を確認する。
12/23調査 滋賀県立大学 橋本