インタビュー、住宅の実測などを通してハティヤール村の調査を行いました。以下は調査内容の報告になります。
ハティヤール村は大きく3つのエリア(Fig.1)に分けることができます。村の北部の居住地区「OBC カースト(社会的および教育的に後進な諸階層)エリア」、村の中心部の居住地区「ムスリムエリア」、村の南部、西部に広がる居住地区 「SCカースト(指定カースト)エリア」の3つです。今回の調査ではカディプロジェクトの敷地があるSCカーストエリアを対象に調査を行いました。
インタビューを通してSCカーストエリア内は3 つのカースト(ここでは姓の意)「Manjhi」「Chaudhary」「Ravidas」がある一定のまとまりをもって暮らしていることがわかりました。子孫が増えるにつれ、親元の周辺に家を増築していったという背景から、同じカーストが群となって暮らしている形がハティヤール村に見られます。
また、SCカーストエリアの住人の出生のほとんどがハティヤール村であり、居住年数がおよそ 50-100年であることから、この村は比較的新しいことがわかりました。