8月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_1

8/4 計画案の墨出し作業からスタート!

ブッダガヤに到着し、まずは計画している建物の平面形状を、実際の土地に石灰を引き、図面を土地におこしていく作業から始めました。
こちらの気温は、日中は38度近く、朝晩もまだまだ暑いですが、前回の5/6月の調査時の猛暑よりは比較的耐えられる暑さです。
現地での打合せでは、芦澤竜一先生、川井操先生も現地に合流してもらい、建築物 ( 計画案 ) と菩提樹や周辺にある建物の関係性 / 建築物の規模を確認する予定です。

8/4調査  滋賀県立大学 橋本

5・6月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_9

土壁モックアップ調査内容

約1mの立方体の土壁モックアップ

  • 基礎をレンガで作り。ワーカーの動きを確認する。
  • 土壁をつくる際に圧縮する箱を利用して作成する。
  • 土の水分量を現地のやり方より下げる。

6/6
土を叩き固める箱の作成。ハティヤール村近くの大工と作成。 基礎用の穴の作成。1人で2時間弱で作成完了。 材料の調達。砂利、レンガ、セメントはパプーさんから。砂はハティヤールの Libor が川から調達。

6/7
LargeMistory と呼ばれる建設労働者のリーダーのような立場の人が必要か見極めるため、LargeMistory に参加してもらった。 村長から紹介してもらっていた方が来なかったため、違う LargeMistory を雇った。
今回の LargeMistory の持っている道具は、ノコギリやスコヤと一般的な工具を自分の分だけ持っている。 作業的には普段の Libor とそれ程違いはなく、必要ではないように感じた。 レンガの積み方が雑なため、建設時は注意が必要。

6/8
養成。土積み作業は 6/9 に開始する予定。

ネワリ壁モックアップ モックアップ内容

約1mの立方体のネワリ壁モックアップ ネワリ(藁)でストローベイルをつくる可能性をみる。

6/6
基礎用の穴の作成。1人で2時間弱で作成完了。 基礎の作成。
LargeMistory なしで 労働者 だけで作成した。 少し作業効率は悪いが、慣れれば LargeMistory なしでも建設可能と感じた。

仕上げモックアップ

6/8
・土→牛糞と土の混合 / 石灰→藁と混合 / Sem →防水の塗料 ( 化学塗料 )

メンテナンスについて

村内の土壁は、屋内は毎日、屋外は週1回程行われている。

その他

スカイジュースの梁

現地では丸太の半割りで使用されている。 村の人は大丈夫というが、フィリピンのココナッツの木と同じく、繊維質であり木材としてあまり強度がないように思える。

レンガの作成場

質が一番いいレンガではないが、ハティヤール村敷地より奥の川沿いで、レンガを作成している。 川沿いで土を取り、それを隙間をつくるように積んで、隙間に炭を入れて山に火をつけて焼成する。 レンガはサイズが 1cm ほどの誤差がある。

Pot in pot

水に陶器のツボをつけ、放射冷却で空気を冷やすポットがあった ( パプーさんの材料屋 )。 中に水が入っており、飲み水として飲んでいる。
アフリカなどの乾燥熱帯地域では Pot in pot と呼ばれ、冷蔵庫がわりに使われている。

箒の作成

ハティヤール村で草を編んで箒を作成していた。

建設時の安全性について

建設時 Libor が怪我をした場合を考えて、マネージャのサンディープさんにワーカーのグループ保険を調査依頼する、 日本人に関してもインドの保険で適応できるものがないか同時に調査を進めていく。

6/6-8調査  滋賀県立大学 大野

5・6月カディプロジェクト作業場建設のための調査報告_6

土壁モックアップ3日目(壁の立ち上げ)

5/30に続き連日で土を積み上げながら形成していく。
しかし、作業員よりモックアップの大きさがないため、一度に高く積み上げるのが難しいという意見をもらい、1日乾燥させる工程を挟んだ上で、翌日にまた高さを積み上げる方が良いと判断、6/1は1日寝かすことにする。

日本のモックアップ時に使用していた、木槌を作成し叩いてみる。土で練りながら積み上げているため、水分量が多く、木槌では形成できなかった。モックアップ2日目に積み上げた部分(少し乾燥し水分が飛んでいる)を木槌で叩いた。叩くと少し締まったため、手だけでかける圧力では強度が確保できていないと考えられる。

木槌の作成

5/31調査  滋賀県立大学 橋本